2015年12月7日

左がGLEEM(グリーム)のデニムを約10ヶ月穿いていただいたキュリアスクルーの経年変化。

右が新品時の同じアイテム。

 

このデニムを見て一発で思ったのが、やはり履く方によって、同じデニムでも色の落ち方は千差万別。

 

このデニムも唯一無二の抜群の経年変化。

 

 

 

ちなみにこちらのデニムのオーナー様は60代のジェントルマン。

息子さんと親子2代で通っていただいています。

青二才なボクらをいつも可愛がっていただいて感謝です。

 

お二人を見ていると、年齢問わず着用出来る服ってやっぱり素敵だなと再確認させられます。

僕も今は30代ですが、40になっても、50になっても着れる服を1つ1つ集めていきたい。

デニムは正にそんなアイテム。

 

 

持ってきていただいた理由は丈のお直し。

長くすることはすでに切ってしまっているので出来ませんが短くする分にはいつでもやります。

(可能な時はその場でお直しさせてもらいますが、出来ることであれば1日預からせて下さい。)

 

それにしても、ご立派なおヒゲをたくわえましたね。

適度なタテ落ちも素晴らしい。

やっぱりXX期の深い色落ちが最高に好きです。デニムはこうでないと。

 

 

穿き始めがとっっっても深い藍色だからこそ、穿けば穿くほど濃淡が出てきて生地に表情がでてきます。

これぞXX期をモチーフにしているデニムの特徴。

 

ヴィンテージを忠実に再現した“ねじれ”もバッチリ。

片側の内股のステッチは見えていますが、もう片側は見えません。

やはりこれがないと何年もかけて色落ちを楽しむデニムって感じがしません。

 

後ろも育ってきてますね〜。

尻ぐり・ヨークの巻き縫い部分のアタリが堪りません。

 

色落ちをしっかり楽めるような、まともなデニムであれば当然でしょうが、こういった仕事に丁寧さを感じます。

 

こちらはグリームの特徴であるポケットの縁のアタリ。

グリームではこの部分を厚くふっくら仕上げているのでキレイにアタリが出ます。

 

また、隠しリベットのアタリもいい!!
XX期を象徴するディティール。

 

なぜ、その部分だけ極端にアタリがでるかは裏側を見ると一発。

ポケット部分の補強のためリベットが打たれています。

このため他の部分よりも凹凸ができ、隠しリベット特有のアタリがでます。

 

しかしながら、これがホントに補強の意味があるかと聞かれると実はかなり謎な気が。。。。

どっちかというとロマンが詰まっているディティールですかね!?

 

横から見ても抜群!!

コアヤーンを使った縫製糸も丈夫・丈夫。

コアヤーンはやっぱりいいヤーン。

 

真横にはキャタピラーもでてます。

 

キャタピラーの正体は裏側のミミ部分。

このミミ部分によって表側に凹凸ができ、キャタピラーをはいたブルドーザーが走った跡のようなアタリが出ます。

 

赤耳も色がにじみ、泣いてきています。

グリームのデニム愛に感謝。

 

 

新品時~ズタボロになるまで常にカッコイイデニムは洋服の中でも特別な存在のアイテム。

 

購入してくれた方が経年変化を見せに来てくれる時は最高に嬉しいです。

是非みなさんの経年変化を見せに来て下さい!!